五色豆の前身は衣掛豆であって、起源は古く、藤原時代との説もございます。
はっきりと世上に現れたのは約470年前の明応年間、真盛上人が北野の辻で仏の道を説いた折塩豆に菜の干葉をかけたものを通行人に与えたところが、これが世の好みに投じ、以来その弟子たちによって上七軒の西芳寺に伝わったのが最初とされています。
その後天正15年。かの有名な太閤の北野の茶の席で千利休によって秀吉に進められ、以来利休の流れを汲む千家の茶道と共に普及し、江戸文化華やかな元禄年間にさらに改良され発展したものが、真盛豆や衣掛豆となって、明治時代にいたるまで伝承されたものであります。
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一. 豌豆(えんどうまめ)を水洗いし、そして一日うましておく。 |
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二. 翌日また水に漬けて、柔らかくうます。 |
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三. 焙煎機で煎る。 |
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四. 屑豆(くずまめ)や雑物を精選する。 |
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五. 衣掛けをする。 |
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六. 色を付ける。 |
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